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2006/04/13

いつもの甘味屋、いつものおばちゃんなのだが、

今日はなんだかいつもと違ってた。

閉店間際にいつもの甘味屋に寄った。
もう店内で食べるのは無理だろうから
豆大福でも買って帰ろうと思って。

案の定、豆大福と、かのこが少し残っていただけだった。

僕は
この時間になるとさすがに無いね〜、
とおばちゃんに話しかけた。

おばちゃんはちょっと渋い顔をして、
違うわよ〜、うちはその日に売り切るから
この時間になると安くしてでも売っちまうのよ。

でも、他の店はろくでもない大福だから、
おばちゃんとこは安泰だって。
と、はげますつもりで言ったら、、、

あんた何言ってるんだい、そうじゃないよ〜。
みんなでもっと美味しい餅菓子作れば、
餅菓子が盛り上がって、みんなもっと売れるようになるのに。

が〜ん。おばちゃんすごいよ!
目から鱗だ。

商店街には和菓子や餅菓子を扱う店がぜんぶで4、5軒ある。
おばちゃんとこの大福や草餅は明らかに旨い。
お世辞にも決して綺麗な店じゃないのだが、どう見ても一番人気だ。
でもおばちゃんはそれでいいと思ってなかった。
なんで、他の店はもっとちゃんとした大福を作らないのだ!と。

それは、きっと大きなお世話でもなければ、傲慢でもないよ。
毎日、一所懸命作ってる自信だろうし、
みんなでもっと品質の高い大福を作れば、
もっとたくさんの人が大福を好きになる。
さすればどの店ももっと売れるようになるぞ、と。
売れ残った大福を冷凍してまた明日売ったり、
売れ残った餅をもう一回つき直して売ることもないぞ、と。

おばちゃんに一人勝ちの思想なんて微塵もないんだね。
よれよれのかっぽう着を着た聖人に見えた。


ふっと気付いたら、
横でおやじさんが、あきれ顔でおばちゃんを見てた。
また始まった〜って。

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