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2008/04/15

やさい天もり

あたしが足繁く通う蕎麦屋のメニューに「やさい天もり」ってえのがあります。
まあどこの蕎麦屋にも似たようなもんは大抵何かしらありますよね。
盆の上には以下のもの達がそれぞれの位置に鎮座して出てくるわけです。
もり、やさい天(大根おろし添え)、そばつゆ、そばちょこ、
天つゆ、ネギとわさび(そば用)。
これまでは。

食い方は、、、
大きなお世話だろうけど、これ大事なとこだから。
ただし当たり前のことしか言わないよ。
まずは天ぷらに添えてある大根おろしを天つゆの小鉢へ投入。
次にそばつゆをそばちょこに少量移し、
間髪入れずにそこへありったけのネギとワサビを投入。
あとはそれぞれ食うべし。
それぞれ食うべし。

のはずなんだが、先日これを注文したところ、
なんだか盆の上の役者がいつもと違うんである。
はて、何が違うんだ?
まず天つゆの入った小鉢が無い。
そしてそばつゆを今か今かと待っているはずのそばちょこもいない。
そのかわりとおぼしき小ぶりな空の椀がひとつ。
あとはおんなじ。

勘の悪い小生、給仕のお姉さんに、「これなんで?」と聞いてしまった。
お姉さん大きな声ではっきりと「天つゆもケチるようになりました〜!」
そんな元気よく言うことじゃないよ。
そばつゆで天ぷらを食うことには何の抵抗もないのだが、
合体はいかがなものかと思う。
そばを食おうとすると大根おろしが何だか邪魔に思えるし、
天ぷらを食おうとするとネギとワサビが完全に邪魔なのだ。
大根おろしとそばが決して合わないわけではないし、
むしろ相性はよろしい、おろしそばとかあるし。
そば湯に大根おろし入れるとすっごい旨いの知ってる?
だけど、こっちはシンプルな「もり」の心づもりなもんだから、
おろしそばの覚悟は無い、だから何だかもの凄く変な感じ。

とうとうワサビを入れるのを躊躇してしまい、
再度お姉さんに「ワサビどうしたらいい?」と聞いてしまった。
そしたらお姉さん、奥へ戻っていきこれまた大きな声で、オヤジさんに向かって
「ワサビどうしたらいいんだって言ってますけど〜」
オヤジ奥から「それで食って下さい〜、結構いけますよ」
だって。

結局、天ぷら用に塩をもらって食った。

つまみメニューも値段据え置きで軒並み量を減らしていた。経営努力だねぇ。
基本的に大好きな店だから腹立たしいとかは全く無いのだが、
やはり原油価格の高騰か、ドル安の影響か、
最近、近所の贔屓の店でたて続けに同じような場面に遭遇したことに
私は驚きを禁じえない。
韓国料理屋では肉がペラペラになってた。向こう側が透けてたよ。
ニュースもひとごとじゃないですな。

そんな中、一件すごい店があった。
パン屋なんだが、
価格据え置きで質を落とすのとは逆に
値上げして小麦の質を上げました、って言うのよ。
つくづく商売って難しいなと思う。
そのパン屋は大繁盛してますがな。

やっぱ商売ってのは哲学なんだねぇ。
頑張れ、蕎麦屋!

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